地味かもしれないけれどすごく気になる龍角散の広告 by五十畑
2015年8月10日の朝日新聞朝刊に掲載された広告です。弊社制作ではありません。
志の輔師匠をキャラクターに起用したのが、ターゲット的にも商品特徴的にもうまいなあ、と思うのですが、もっと気になっているのはキャッチフレーズ。「はじめる前にも」という部分です。
今まで、龍角散といえば痰切りのために使うことが多かったのではないでしょうか。それが、長丁場を一人でしゃべらなければいけないときに、のど荒れの予防的に使うのも効果的ですよ、ということを伝えたいのだと思います。志の輔師匠は噺家ですが、プレゼンテーションするとき、外で声を張り上げてビラを配るとき、結婚披露宴でスピーチするとき…などなど、意外に「はじめる前に(も)、龍角散。」という利用シーンは多い気がします。
この切り口も、一種の「インサイト」と捉えていいのでしょう。人前に出るときの、支えが欲しい。ここぞ、というときの支えが欲しい。これらが今回のインサイトです、たぶん。うん、勉強になるなあ。