スタジオ・キャットキック

広告・販促の企画・コピーライティングを手掛ける五十畑裕詞と、猫作家・イラストレーターの梶原美穂が所属する会社です。http://www.catkick.com/

メディアの役割の一時的な変化と「今すべきこと」について

 今日は事例や実績ではなく、最近思ったこと。

 最近の新聞広告は通販ばかり。新商品発売訴求のものも、ブランディング訴求のものも、CSR訴求のものも、かなり減ってきました。今の社会だからこそ発信すべきメッセージもあると思うのだけれど。
 一方で、いろんな会社が「STAY HOME」のためのアイデアをどんどんカタチにしてる。例えばスポーツ系では、ナイキはスマホ用のアプリでエクササイズの生配信をしているし、アシックスからはこんなメールが届きました。ほんの少し、勇気がもらえるメッセージ。

 メディアの役割がどんどん変化しています。ブランドからのメッセージはオンラインを通じての参加というスタイルによって、体験とこれまで以上にダイレクトにつながりはじめたように思えます。「オフラインならではの顧客体験を」という考え方が、今だけではありますが、通用しなくなりました。アフターコロナの社会は、確実に価値観が変わる。そして、メディアとの関わり方も変わるのだと思います。ただし、揺り戻しによって再び今までと同じスタイルに落ち着く可能性も、なくはない。

 一方で、通販事業者はこれまでと変わらぬ「あなたの悩みが改善される」「安く手に入る」といったベネフィットをフックに、これまでとまったく変わらぬ姿勢を貫いているように見えます。特に顕著なのが健康食品系と美容経。これは一見すると社会の流れとはまったく関係がないように見えますが、実は今の状況が「健康を、年齢を、あるいは自分自身そのものを見直す機会」を与えているのかもしれません。

 

 ぼくたちは、今できること、今すべきことを、STAY HOMEという環境のもとでどんどん推し進める必要がありますが、そこには「未来を予測しておく」というタスクも含まれています。当社もじっくり考え、収束後には何らかのアクションを起こしたいと思います。

 

 最後に、昨日アシックスから届いたEメールを引用させていただきます。こんなメッセージは、今だからこそ心に響く…。ぼくたちも、こんな仕事をしていきたいと強く思いました。

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